植物は人間がこの地球上に誕生した時から情報産業であった。
食べ物。
飢えを凌ぐには、何時、どこにどんな食べられる植物があるか。

これを知らなければ生きてゆけない。
世界の蘭界で現在最新でしかも最も重要な情報はSUGOI-neに関する情報である。
ネット社会。
この宇井清太のホームページは瞬時に世界に発信されている。
英語版ではないが、読んでいる人が相当いる。
今年に入ってからであるが、世界の各地区の人から現地生産の打診がある。
こと、コンポストの悩みは世界中同じだということである。
ラン栽培はどこの国でも全然進歩していないということである。
コンポストの情報は、最も早く世界中に広がる。
それだけ重要で悩み深い根本の問題なのである。
だからこそ、日本の蘭界もニュージランドから、ペルーから、中国から水ゴケを輸入している。
ニュージランドからバークを輸入している。
良いものであれば、世界中どこからでも輸入して栽培する。
情報収集が輸入業者にとってのポイントである。
世界中の山を知り尽くす山の情報・・・プラントハンターの命である。
どこの国にどういうプラントハンターがいる。
これがラン業者のポイントである。
どこの国のどの蘭園にどんな交配親がある?
この情報が育種家のポイントである。
昔は、ランの情報を得る手段は限られていた。
業者が最新の情報を握っていた。
カタログ。
ラン界に入会して情報をいただく。
ランの情報誌など無かった。
そこで、丸善書店に依頼して、外書を取り寄せて読む。
それをいち早く翻訳して本を書く。
そうすると「権威者」になれた。
外国の最新の情報をもっものが各業界の権威者である・・・・。

今、情報が氾濫している。
情報の収集と分析、解析を誤れば淘汰される時代になった。
米国発信のサブプライムローンの情報収集と解析で・・・・
世界の頂点に立ったトヨタが、僅か半年で巨額の赤字会社に転落した。


SUGOI-neの情報。
ラン栽培者に平等になるようにネットで流している。
SUGOI-ne購入者には、同じ説明書配布している。
同じ情報である。
しかし、同じ情報を見ながら、SUGOI-neで失敗する人、成功する人が出てくる。
情報の解析の仕方、応用の仕方で大きく分かれるのである。
SUGOI-ne賛成。
SUGOI-ne否定。
情報解析能力には個人差がある。
この能力の個人差。
ここがラン栽培の最も重要なところであるが、人間、己を正当に評価できない。
己を知ることは至難である。

失敗の責任をSUGOI-neに転嫁する愚かな人もいる。
現在はネット社会になっている。
こういう時代になれば、ランの情報もネットで流されている。
しかし、蘭界は・・・他の業界から見ると相当遅れているようである。
ネットでのランのカタログ販売はどの程度だろうか。
大した販売額ではないだろう。
なぜか・・・。
ラン愛好家がネットの出来ない高齢者が多いからである。
一口に言えば時代遅れの業界になりつつある。
若い人が入らない業界は衰微する。

しかし、そんな現状の中で、宇井清太はネットにこのラン菌による炭素循環ラン栽培法を掲載している。
本、業界誌には書かないことにしている。
活字化は時間がかかるからである。
更に、少なくともネットの出来る若い人から読んでいただきたいためである。
明日の蘭界を背負う若い人が出てくれば良いと願っている。
しかし、ネットの暗の場面も出てくる。
ブログ。
自分の名前は名乗らないで・・・・という問題である。

ランは情報産業である。
18、19世紀、この情報を握ったのはプラントハンターである。
シーボルトもプラントハンターであった。
鹿の子百合、アジサイ・・・・持ち帰った。
育種素材としてである。
ペリーの黒船もプラントハンターであった!
ペリーが日本に来たときの足取り・・・が外交文書では不明であった。
ところが先年、ボストンの博物館?から・・・・
驚くことに黒船に植物学者を同行させていたことが判明した。
採取した植物標本には克明に採取年、日時、場所が記録されていた。
この標本から、ペリーの足取りの全貌が明らかになったということである。
ビクトリア瀑布を発見したリビングストンは南アフリカのキリスト教宣教師である。
探検家であり、同時にリビングストンデージーの発見者でもある。
そういう文化の中で、ラン界は形成され、全世界にランのプラントハンターは分け入った。
新種の発見は、名誉と共にランビジネスにもつながった。
花のビジネスには・・・既にオランダにおけるチューリップの投機という前例ある。
珍種への巨額のカネが狂乱した。
こういう中で英国は、植物ビジネスを構築するためにキューガーデンを設立し、
世界中から植物をコレクションした。
唯に標本集めではない。
産業に使える植物の検索である。
ゴムの木からゴムの発見。
マラリアの特効薬キニーネ。
ダージリン紅茶。
植民地政策と連携した帝国の野望を秘めた植物収集であった。
この当時の英国の植物業者の執念として、
牧野博士も知らなかった「ヒメサユリ」の球根が、英国で発売されたことは、
あまりに有名なことである。
極東の島国日本のごく一部のエリアに自生するヒメサユリも、
英国の業者が入手し販売した。
この中にラン科植物も組み込まれている。

プラントハンターによる発見、採集の記録が克明に残されているのは、
近代科学がようやく確立されつつあったからである。

しかし、商売で行うランのプラントハンターは
「オーキッド フライ」・・・
ランにたかる蠅・・・として軽蔑もされたのである。

この時代の流れの中で、1852年にドミニーによってランの実生発芽に成功。
この技術は最高の秘密情報として、ドミニー学派の門外不出として、
1920代のナドソン博士による無菌播種法が出るまで、
ランの交配育種は、ドミニー学派によって独占的に行われた。

1920年頃までのRHS登録のラン。
サンダースリストには、この足跡が記録されている。


こういう文化土壌は蘭界にサンダースリストという他の植物に例を見ないリストを残すことになった。
現在、膨大な交配育種の記録になっているが、
蘭界は、原種そのものを愛好、培養するというより、
原種は育種の素材という考えで育種で発展してきたという証明である。
動物を改良して家畜にしたのと同じ思想である。


このプラントハンターの新種採取が・・・・・
日本に導入されると、東洋独自の自然観がランにも入ることになった。
人間の手で育種改良という方向とは別に、自然共生、自然同化???の思想が入り、
絶対交配改良しない山掘り株崇拝がランにも及ぶことになった。
原種崇拝を超えて山堀株原理主義である。
原種のシブリング、プライマリーをもダメという原理主義。
そういう馬鹿げた価値観も、一つの情報として流布する。
育種するには、交配親、遺伝子の情報が最も重要であるが、
山堀株崇拝では遺伝子の情報は重要ではない。
最も重要なのは・・・変異株が生まれる場所の情報である。
ランは情報産業である。
このことは江戸時代において藩の存在を賭けておこなわれていた。
植物の育種はもともとそういうものである。
紅花。
藍染め。
椿、アヤメ、牡丹、ウメ、さくら・・・・万年青・・朝顔。
特に肥後藩では・・・・独自の遺伝子を用いてオリジナルを作った。
こういう古典園芸も日本には存在し、その名花は今日まで残っているものもある。
そういうことであるが・・・山堀株崇拝。
時代錯誤のことは、やがてどこの山にもランがなくなったとき、そんなこと言っておれなくなる。
以上のように同じランであるが、全く相反する情報価値がラン業界には存在する。
絶滅危惧種が、この情報漏れの中で生まれると、
各国は自生地情報を遮断するまでになった。

山堀株崇拝は出来ない状況。
こういう時代の流れも一つの情報である。
こういう時代の流れの中で、日本のラン界に原種ブームが起こる10年以上前に、
アメリカの蘭界の会報は原種の記事を連載していた。
当時、AOSの日本人の会員は非常に少なかったのであるが・・・
アメリカにおける原種栽培気運の情報をつかんでいた人がいたようである。
日本の蘭界は、戦後そのモデルを英国からアメリカに移していたから・・・
当然、この原種の流れは・・・日本でも起こるという解析である。
メリクロンと対極する流れである。
そのようにして原種ビジネスは仕掛けられ成功した。
蘭展、原種書出版、メディア・・・・原種輸入ビジネスは情報操作によって作られたのである。
情報を操れば・・・・音楽ビジネスと同じように・・・ラン界でもそういう流れを作ることが可能なのである。
そうして、19世紀に終った原種園芸が、突如として20世紀の世紀末の日本に出現した。


技術においても、1960年のモレル博士によぅてメリクロンが発明されたが、
その詳細は数年の間、情報は秘密にされた。
近年の原種仕掛け人は、プラントハンターの情報をいちはやく入手した人である。
情報は、ランビジネス、愛好の根本を支配している。
大量消費時代おラン界は、メリクロンでは数十年の育種の成果を、僅か数年で使い果した。
原種ブームは、世界中の原種を徹底的に使い果たした。
他の植物を見ても、衝撃的な新品種は見当たらない。
遺伝資源の枯渇である。

植物界で最も怖いのは情報漏れではなく、情報遮断である。
メリクロンでは、これが行われ、一夜にして価格は暴落した。
この前にラン株は資産としての価値をなくした。
特にCymbidiumとカトレアであった。
現在のパフィオは、メリクロン出来ないからこの価格低落の起きないということで普及した面が強い。
いかにもカテゴリーが多いランのような情報が流れ、本でもそのように扱われているが、
育種の成果という点からみれば、伝説、神話化するような名品は生まれていない。
美のカテゴリーは・・・Cymbidium、カトレアから見ると貧弱である。
蘭展では、最もカテゴリーが多いように扱われているが・・・・。
原種のラン図鑑には・・・多くのページが割かれている原種が、
価値ある原種、属ではない。
ここでいう価値は、育種における未来の発展性という意味である。
育種の世界では、一切情報を流さないで、突如発表するときがある。
これは企業戦略である。
他の追随を許さない。

近頃では百合のカサブランカである。
本家本元の日本の百合の育種家は、なす術も無かった。
植物の育種には少なくとも10年以上の年月が必要である。
一度遅れると・・・植物では、この時間差を埋めることが不可能だからである。

宇井清太もCymbidiumの育種で、アメリカ、イギリス、オーストラリアの育種に追随することすら出来なかった。
日本には戦争の空白があって優れた交配親がなかったからである。
秘蔵交配親は出さない!
そういう超有名蘭園、育種家の次々に姿を消した。
そういうことが無ければ・・・秘蔵の交配親を入手することはほとんど不可能である。
会社の破綻、整理・・・・その情報を得て、宇井清太は秘蔵の交配親のほとんどを譲り受けた。
そういうことで、アメリカ、イギリス、オーストラリアの秘蔵の交配親は宇井清太の所にある。
このことは、今回始めて公表した。
このことは、日本のラン関係者の誰も知らないことである。
宇井清太のCymbidiumに、素晴らしい名花が続出する謎がここにあったのである。
この20年宇井清太は、この情報のこと、沈黙を守ってきた。
それはなぜか?
世界唯一の蘭展を行うためである。
世界中、どこにもないランのラン展を行うためであった。
それには膨大な新品種を保有しなければならないからである。

原種ブームの先に、必ず育種の時代になるからである。
世界中から原種を渉猟すれば、珍しい原種は底をつく。
枯渇する・・・・そしてブームは終る。
なぜなら原種にはオリジナル性がないからである
珍奇な変種も増えれば独自性も優越感もなくなるからである。
原種に残るのは栽培技術の優劣だけになる。
花数の多少を競うだけになる。
そういう非常に浅い・・・ラン愛好になるからである。
感動が無くなるからである。
原種は所詮・・・ひとの山から掘って来たものだからである。

栽培技術の共進会の蘭展?
そういうラン栽培は、蘭展で賞を貰うための一発勝負のラン栽培でしかない。
なぜなら、ラン菌削除のコンポストでは、絶対に株の勢いを持続できないからである。
やがて見るも無惨な株になるからである。
ラン栽培でもっとも難しいのは、何年も同じ花を見ることである。
これは果樹栽培でも同じこと。
SUGOI-ne。
こういう無惨な姿にしないラン栽培のコンポストである。
こういう一発勝負のラン栽培が、本当のラン栽培ではない。
その技術は、例えば500坪、1000坪の栽培に応用できないからである。


以上、情報の断片を列挙したが・・・・
SUGOI-neの情報は、無料で公開している。
明日の蘭界の発展、隆盛を希求するからである。
しかし、ネットの出来ない人は、情報の収集において遅れることになる。
ラン界において最も重要なことは情報である。
これからのラン界で、最も重要な情報は何か????
それは、SUGOI-neの情報である。
ラン菌による炭素循環ラン栽培法の情報である。
この栽培法に著作権を設定しているのは、普及途中に理念、技術などが歪曲するのを防ぐためである。
誤った使い方での失敗によるSUGOI-ne否定の風評被害を防ぐためである。

宇井清太はプロである。
営業的にはSUGOI-neは独占したい所である。
だが、宇井清太も69歳。
明日の蘭界を想えば、とにかくランが元気に育つのでなければラン界の明日はない、隆盛はない。
そういうことで・・・・
この講座の情報から・・・自分のものに出来た人が、明日の蘭界のリーダーになる!
これから先も、水ゴケ栽培講習会では、なんともならない。
過去の情報ではなんともならないのである。
このSUGOI-neの情報。
解析能力とそれの応用能力。
ラン栽培の根本である。

   
    ランは情報産業である
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